久しぶりに学生相手のストラクチュラル・インテグレーションのデモをしてきました。
おそらく日本で最初にロルフィングを書籍で紹介した
南山大学のグラバア俊子教授のクラスです。
一度にたくさんの人にワンポイントでワークすることはまずありませんし、
年齢もひとまわり以上違う人たちですので、反応も意外性があったり、
いろいろな意味で貴重な時間でした。
もちろんぼくもからも学生たちに、ワークだけではなく、
いくらかの刺激を与えられたことと思います。
いつも最後に感想と施術者に宛てたメッセージを書いてくれるのですが、
なかなか興味深いものでした。
自分もそうでしたが、20歳前後というのは大きく世界が広がり始める時期で、
家族、仲間の中で人生の居場所や目的を探したりしたくなるとき。
しかしながら絶対的な経験値は低いので、出口や答えが見つかるわけでもなく、
なんだかいつも焦燥感をもっていて、新しいものや刺激的なものを求めている感じです。
そこを通り過ぎた世代から見て一言でいうと ”浮き足立っちゃってる” わけです。
はい、我らSIプラクティショナーの得意とする ”地に足をつけましょう” の時間です。ってなもんで。
こちらもびっくりするほど開放的で、あっという間に深層まで達してしまう身体や、
じっくり時間をかけてお許しをもらわないと表層すら開いてくれない身体、
ぼくの手を温かく柔らかいと感じる人がいると思えば、
何か熱くてごつごつしたもので触られているという人もいます。
ワークを受けて、身体が軽くなって超ハイテンションになってしまう人もいれば、
陽だまりにたたずんでぽーっと味わっている方も。
ちょっとびっくりだったメッセージは、表題にもしましたが
「最初、スピリチュアルな感じすぎて、怖かったです。」
というもの。・・・おいおい、そんないわれをしたらこっちが怖いぞ。
それぞれが持っている姿勢や動きの癖は、人生を反映しています。
肩の位置や指先の動かし方、立ち方や歩き方、表情や声の出し方等々、
当たり前に十人十色です。
それが、幼いころから持っているものか、最近身につけてしまった癖か、というのも
これくらいの年代まではわかりやすいので、おおよその人となりも見えてきます。
一昨年、マーク・カフェル博士に享受してもらったエニアグラムも
心理的な側面と身体的なパターンのつながりの理解を深めるための
よいツールになっていることも確かです。
まあ、この年齢くらいまではたいていの場合本来持っているものに素直に成長しているので、
身体を診るにはよりわかりやすいのも確かです。
そんなかんなで、身体の解析をしながら、
こういう思考パターンに陥るときは気を付けた方がいいよ、とか、
会話でも付き合い方でも、ヒトとの距離感つかむの苦手だからこうするといい、
なんてアドバイスをしていると、スピリチュアル系に見えたのかもしれません。
とかく外に答えを求めたり、他人と比べて自分を確認してしまいがちな年代ですから、
身体にしろ意識にしろ、潜在的な部分の重要性と可能性を ”実感とともに” 知ってもらえただけで、
一つの分岐を提供できたのではないかと思います。
長い人生の中で身体をないがしろにするリスクも知っていただけたし、
人間として地に足をつけて立つことも理解してもらえたのではないかと思います。
で、今回の学生はテキストとしてグラバア先生のボディ・ワークのすすめを読んでいたり、
デモンストレーションの前にもロルフィングとはどんなものかを話すのですが、
感想にはやはり、
「体験しないとわからないと思いました。」
と、デカデカと書いてありました。
こればっかりは、いくら饒舌(←僕にはないけれども)尽くしても、
言葉では伝えきれません。百聞は一”験”に如かず。なり。
では、また。
